「ぱれっと」とは?

ぱれっとは、将来、「先生」を目指す学生たちと学部教員が立ち上げた、くらしき作陽大学子ども教育学部附属の学生劇団です。学年を越えた学生集団によって公演やそれに向けた制作・練習、組織運営を行うため、部活動のスタイルを取り入れています。

大学を飛び出して、保育所、幼稚園、小学校、児童館、公民館、催し…。子どもの笑顔の集まる場所に、ぱれっとは直接足を運びます。公演に至るまでの道のりは、でこぼこ道に曲がり道、上り坂に下り坂。決してまっすぐで平らな道だけではありませんが子どもたちに届けるからこそ一生懸命歩きます。想いを込めてまっすぐに、そして明るく元気よく!!

仲間と共に歩んだ時間と子どもたちの笑顔の向こうに得られるものは知識・技術の習得や経験だけにとどまらない、「人」としての成長です。それは、先生として子どもたちと向き合う時の礎となり、この国の未来につながると信じています。

活動の目的

ぱれっとは、次の2つを大きな目的としています。

  • 児童文化財の公演活動を通して、地域の子育て支援活動に貢献する。
  • 集団による創造的活動を通して、部員学生同志で切磋琢磨し、各自の人間性を高め、  保育者及び教員としての資質の向上を図る。

活動日・活動内容

□ 毎週 月・水曜日 18:30~20:00

※公演直前や、夏(8・9月)/春(2・3月)の連続公演期間は時間外活動を行います。
 ①基礎トレーニング   ストレッチ、発声練習
 ②表現基礎       絵本の読み聞かせ、手遊び・歌遊び、集団遊び
 ③作品づくり       人形劇やパネルシアターなどの作品をつくります
 ④作品の練習      先輩が後輩に教えることで学びます

◎ミーティング 部員全員で顔を合わせ、挨拶することから始めます。

※各公演の直前や、夏(8・9 月)/春(2・3 月)の連続公演期間は定例時間外(授業の合間、放課後、休日)にも活動を行い、現時点最良の公演を届けます。 作品の製作・稽古にあたっては、顧問教員の監修のもと、部員全員で取り組みます。キーワードは「教えることで学ぶ」、「作品づくりは自分づくり」。教員・先輩・同輩・後輩の間で、知識・技術・知恵(経験知)だけでなく、理念も併せて継承します。

顧問・連絡先

顧問 子ども教育学部 助教 中野  広大  e-mail:kodai.nakano@ksu.ac.jp

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〒710-0292 岡山県倉敷市玉島長尾 3515  TEL:086-436-0258 FAX:086-523-0811 

「ぱれっと」に在籍する3人の皆さんにインタビューしました!!

3年 甲斐さん(広島県立神辺旭高等学校卒業)
2年 佐藤さん(広島県立福山明王台高等学校卒業)
1年 小林さん(広島県立福山明王台高等学校卒業)

Q1 初めに「ぱれっと」に入ろうと思った理由を教えてください。

甲斐

入学した時、「ぱれっと」のことは知らなかったんですが、大学で何か活動したいと思っていました。高校の時には吹奏楽部に入っていましたが、コロナで活動が全て中止になって、モヤモヤした気持ちでした。新歓公演をしてくださって、その中で先輩達の姿がすごく輝いて見えたので、私も頑張って成長する場にしたいと思って入部させてもらいました。

佐藤

授業の終わりに「新歓の公演があるからおいで」って先輩方が誘ってくださって、行ってみたら劇がすごいと思いました。一番に入ろうって思ったのは、すごく話しかけてくださったことです。新歓公演は毎回行かせていただき、その時の2年生から4年生までの方が、私の名前を覚えて話しかけてくださって、ここだったら自分も変わっていけると思って入りました。

小林

私は高校の時、オープンキャンパスで初めて「ぱれっと」を知りました。その時も、すごく話しかけてくださって、笑顔で緊張をほぐしてくださる感じで。初めは「ぱれっと」の方が話しかけてくださっているということは知らなくて、公演を見て「あ、さっきの方だ」って知りました。その時は手遊びや絵本の読み聞かせだったんですけど、大勢の人の前で堂々と観客を巻き込んでやってる姿がすごいなあと感じて、自分もコミュニケーション能力が身に付けたいと思っていたので、大学に入学したら絶対に入ろうと決めていました。

Q2 入部した後になって、大変に思ったこと、苦労したことはありませんでしたか。

佐藤

入った時に私だけが「小・特コース(他は保・幼コース)」だったので、「仲良くやっていけるかなあ」、「授業も違うから、いろいろなお話が共感できるのかな」とか不安が結構ありました。一時期、辞めて他の部に入ろうかと思うこともありましたが、「保・幼」のみんなが「一緒に頑張ろう」って励ましてくれて、それでずっと続けることができたって感じです。

甲斐

私が一番しんどいと思ったのは、先輩の姿を見て入部しただけで、活動内容に何があって、こうしなきゃいけないってことが全然わからない状態だったことです。そこについて行くのは結構大変で、吹奏楽部を6年間やってきたのとは全く違って、決まったルールがある訳でもなく、「自分で考えて行動することが一番求められるんだ」と気づいて、考えを改めなきゃいけないって必死になりました。

小林

私はまだ一年経ってないですけど…楽しいです(笑)。先輩たちがすごく優しくて、分からないことがあっても、私たちが聞く前に気づいて教えてくださっています。だから自分でも頑張らなきゃって、最近はすごく思っています。

Q3 これから入学する皆さんに、「ぱれっと」のお勧めのところを教えてください。

甲斐

今、3年目になって「本当の仲間ができるんだな」っていうことを感じています。人形劇に関して考え方が違ったり、「ここはおかしいんじゃないか」って解釈が違ったりすることはあるんですけど、みんな言葉を選んで繊細なまでに気を遣ってくれて伝え合います。受け取る側も突っぱねたりじゃなくて、一度ちゃんと受け止めてから話そうっていうのを考えています。

佐藤

自分は他の人より劣っている部分が多いからこそ、「ぱれっと」に入って先生や先輩・後輩・同級生すべてが、自分を高めてくれる、成長させてくれるっていうありがたみを感じました。特に先輩との交流はすごくプラスで、学校生活のことも相談に乗ってくださいました。

小林

私はまだ1年経っていないのですが、仲間ができるというのがすごくあります。同じ1年生の保・幼コースでも、AとBに分かれているので、交流も少なかったんですけど、「ぱれっと」の中で仲間となって協力できるので、すごくいいなって思っています。

Q4 「ぱれっと」は人形劇などを通して直接子どもたちとの接点、ふれあいがありますが、そこはどんなふうに感じていますか。

小林

普段練習とかでやるのと違って、子どもたちの反応がすごくて、やっていて楽しいっていうのがあります。稽古とかしている時は、伝わるのかなっていうのが不安だったんですけど、実際子どもたちの前でやった時、伝わった嬉しさとかで、子どもたちと一緒に楽しむことができます。 

甲斐

子どもたちの素直な反応は直に感じられます。子どもたちも会場に初めて来ているので、少し緊張していたり、怖がっていたりすることもあります。手遊びとか演目でどんどん惹きつけているのを実感した時は、子ども達と一緒になっているのをすごく感じます。逆に自分がまだ1,2年生の頃、反応がうまく返されなかった時には、もっと技術を上げなきゃと思ったりしました。公演が始まる前、子どもたちとたくさんお話をします。その時に「靴下かわいいね」とか「兄弟で来たの?」など些細な会話の中で、子どもたちは「〇〇はこうだよ」とかだんだん心を開いてくれてるのはすごく感じます。

佐藤

私は演目の中で、直接子どもに関わることをしたことは少ないんですけど、サイドにいて楽器で子どもたちを楽しませるようしています。その時、少し落ち着いて観客を見ることができるんですが、反応がすごくいいと親御さんとどんな会話をしているかまで近くで感じることができます。

Q5 ライブの人形劇だからこそ、今言える失敗談とかありませんでしたか(笑)?

甲斐

一寸法師の「ぼく、大きくなる!!」の最後の場面で、たんこぶを付けるのがミスっちゃって。長野の飯田で公演した時、たんこぶが取れて転がって「わーと」か思ったら、お客さんも大爆笑で一体感があってとても嬉しかったです。

佐藤

「おすわりくまちゃん」を演目と演目の間のつなぎでやったのですが、10秒程度の予定が1分近くなって、「やばい、やばい」と思ってすべてが飛んで「わー」ってなった時がありました。その時、後ろにいた先輩や先生の顔が本当に笑顔だったんです。応援してるニコニコの笑顔で「頑張れって」言ってくれて、何とか乗り切れることができました

小林

私も初めて演目と演目のつなぎをやった時ですが、子どもたちに問いかけをしたら、その答えが止まらなくなって、それで焦っちゃって。一瞬出て終わると思ってたんで。何とか鎮めることができたんですけど、その時のテンパりようは、やばかったと思います。

Q6 最後にこれからの目標や夢を教えてください。

甲斐

私は公立保育園の保育士やめざしています。「ぱれっと」で培った表現方法で「自由に表現することが楽しいんだよ」ってことを伝えられる保育士になりたいと思います。「ぱれっと」を三年間やってきて仲間の大切さをすごく感じたので、子どもの心や思いも素直に受け止めて、共有・共感して子どもと一緒に活動して成長していける保育士を目指しています。

小林

私も保育士になるのが夢で、信頼される保育士というのをずっと思っています。そのためには気持ちを伝えるのが大事だなって思っています。「ぱれっと」の活動でもすごく実感して、自分の気持ちを自分の中で溜め込まず、相手に伝えて理解してもらって、相手の気持ちも受け止ることができるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

佐藤

私は特別支援学校の先生をめざしています。高校の時の担任の先生が「佐藤さんは支援学校の先生に向いているよ」ってすごく後押ししてくれて、「ぱれっと」でもみんなのおかげで成長できました。子どものちょっと変化にも気づいて、先回りして受け入れできるように、その子の気持ちの裏側まで考えて、それをまた子どもにわかりやすく伝えられる先生になりたいと思います。

皆さん、今日はありがとうございました。え?この後、「ぱれっと」の活動があるんですか?! 頑張ってくださいね!!

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