学生の実践的指導力を育成する場

特別支援教育ラボとは

2015年10月、特別支援学校教諭を目指す学生の実践的指導力の向上を目的に、特別委支援教育の実践・教育・研究の地域拠点として、特別支援教育ラボを設立しました。
水曜日の放課後には、学生が主体となって障害のある子どもへの教育実践活動や、障害のある子どもを支援している関係機関の先生方との定期的な研究会を行っています。
担当教員や学年を超えた仲間との議論や打ち合わせなど、特別支援教育ラボでの活動を通して学生は実践的指導力や研究力、企画運営力を身に付けています。
高い実践的指導力を有した卒業生たちが、特別支援学校等で教員として活躍しています。

名称・活動内容・時間

  名称      活動時間・内容・内容
ぼちぼち 【知的障害・発達障害児の学習支援活動】 
 月1回 水曜日 18:30~20:30
知的障害・発達障害のある小学生から高校生までの児童生徒を対象に学習支援活動を実施しています。漢字の学習、作文の学習、算数(計算、文章題)の学習等に取り組んでいます。1人の児童生徒に対して1人の大学生が担当の役割を担うマンツーマン形式で活動を行っています。担当学生は、当日の指導に加えて、教材の用意、指導の方法の検討等を行います。
よりよく 【重度・重複障害児の各種指導活動】  
 月1回 水曜日 18:30~20:30
障害の重い中学生から成人の方を対象に支援活動を行っています。楽器を活用して他者とのやりとりを楽しむことをねらいとした活動や、身体的アプローチを通して姿勢が保持できるようになることをねらいとした活動等を行っています。1人の対象者に対して主として担当する学生と補助の役割を担う学生の2名が協力して支援に取り組んでいます。
ビークル 【知的障害・発達障害児の余暇支援活動】 
 月1回 水曜日 18:30~20:30
知的障害・発達障害のある小学生から高校生までの児童生徒を対象に余暇支援活動に取り組んでいます。月に1回の定例活動では大学でレクリエーションに取り組み、年数回お出かけ活動として買い物に出かけたり水族館に出かけたりしています。これまでにショッピングモールに電車で出かけ、買い物をする活動などに取り組みました。学生は、レクリエーションを企画することから当日までの準備、当日の司会進行、子どもに対するサポート等役割を分担して取り組みます。

担当教員 東川 博昭(教授)、松崎 保弘(教授)、中根征也(教授)    

【特別支援教育ラボ Instagram】https://www.instagram.com/sakuyo_tokushi_lab/

書籍・ハンドブック

  1. 放課後児童クラブ 気になる子ども支援ハンドブックーインクルーシブな社会を目指してー. くらしき作陽大学COC事務局, 2019. (PDF)
  2. 障害の重い子どもへのかかわりハンドブックーマルチアレンジングサポートの観点からー. 社会福祉法人全国心身障害児福祉財団, 2016.
  3. 放課後児童クラブ 気になる子ども支援ハンドブックーすべての子どもに豊かな放課後を!-. くらしき作陽大学COC事務局, 2015.
  4. 気になる子どもの支援ハンドブックⅡーマルチアレンジングサポートのすすめー. 社会福祉法人全国心身障害児福祉財団, 2014.
  5. 気になる子どもの支援ハンドブック―マルチアレンジングサポートのすすめ―. 社会福祉法人全国心身障害児福祉財団, 2012.

学術論文

  1. 実践的指導力を高める特別支援学校教員養成課程の在り方―特別支援教育ラボの教育実践・地域連携・学術研究の三位一体化―. くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学研究紀要, 51(2), 141-153, 2019.
  2. 自閉スペクトラム症児への作文指導を通した言語化と不安軽減. くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学研究紀要, 51(1), 29-38, 2018.
  3. 地域貢献を通した特別支援教育を学ぶ学生の実践力向上の試みⅡ―授業と実践活動を連動させた取り組みによる学生の「子ども理解」「保護者理解」の深まり―. くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学研究紀要, 50, 181-186, 2017.
  4. 障がいのある子どもの余暇支援サークル「ビークル」の実践と課題について. くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学研究紀要, 50, 159-167, 2017.
  5. 地域貢献を通した特別支援教育を学ぶ学生の実践力向上の試み. くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学研究紀要, 49, 139-144, 2016.

報告書等

  1. 知的障害・発達障害児の余暇活動発見を支援する実践研究プロジェクト(余暇支援同好会ビークル)地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成30年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 24-25, 2019.
  2. 地域の特別支援教育推進に向けた大学の在り方に関する研究ー特別支援教育ラボの教育実践・地域連携・学術研究の三位一体化ー. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成30年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 70, 2019.
  3. 第12回「倉敷みらい講座」五感力育成研究 気になる子どもの理解と支援ーインクルーシヴな社会を目指してー. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成30年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 37-40, 2019.
  4. 第24回「倉敷みらい講座」特別支援教育ラボの指導実践と研究成果報告会. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成30年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 88, 2019.
  5. 発達障害児の自己決定に注目した余暇支援、及び、保護者のレスパイトケアに関する実践研究プロジェクト (余暇支援同好会ビークル). 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成29年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 28-29, 2018.
  6. 特別支援教育ラボと地域の関係機関との連携による、切れ目のない支援に関する研究プロジェクト.  地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成29年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 44, 2018.
  7. 特別支援学校教諭志望学生による重度・重複障害児の五感を活かした教育実践力の育成に関する研究プロジェクト. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成29年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 45, 2018.
  8. 第10回「倉敷みらい講座」気になる子どもの理解と支援ー放課後児童クラブ実践報告ー「行事(キッZ祭り)を通しての子どもたちのつながりと育ち」. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成29年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 71, 2018.
  9. 第19回「倉敷みらい講座」障害のある子どもへの関わりー事例発表ー. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成29年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局,86, 2018.
  10. 倉敷における発達障がい児の生活を支援する実践研究プロジェクト―障害児の余暇支援サークル「ビークル」を通して―. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成28年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 39-40, 2017.
  11. 2016年度開設科目「行動・学習支援演習」「自立活動実践演習」における五感教育実践力の開発プロジェクト. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成28年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 53-54, 2017.
  12. 倉敷における発達障害児の生活と学習を支援する実践研究プロジェクト③―地域支援活動と授業 (行動・学習支援演習) との統合―. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成28年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 55, 2017.
  13. 第16回「倉敷みらい講座」障害のある子どもへのかかわりー事例発表ー. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成28年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 110, 2017.
  14. 親の会と大学の連携による障害児の余暇支援活動(ビークル)―障害児の余暇ライフスキルの習得と学生の余暇支援スキルの学び―. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成27年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 39-40, 2016.
  15. 気になる子どもの支援ハンドブックより行動支援を通した子ども達の生活活動の充実を図る取り組みについて. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成27年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 70, 2016.
  16. 「行動・学習支援演習」「自立活動実践演習」「総合プロジェクト演習」における五感教育実践力の開発. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成27年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 75, 2016.
  17. 倉敷における発達障害児の生活と学習を支援する実践研究プロジェクト②―学習環境の改善と学生の自主性の芽生え―.  地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成27年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 77-78, 2016.
  18. 平成27年度第4回「倉敷みらい講座」気になる子どもの理解と支援. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成27年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 97-98, 2016.
  19. 平成27年度第11回「倉敷みらい講座」「気になる子どもの支援」ハンドブックの活用. 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業平成27年度活動報告書, くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 111-112, 2016.
  20. 「行動・学習支援演習」(新設科目)における五感教育実践力の開発プロジェクト. 地(知)の拠点整備事業平成26年度活動報告書. くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 53, 2015.
  21. 倉敷における発達障害児の生活と学習を支援する実践研究プロジェクト―教員・学生の共同企画と実践を通して―. 地(知)の拠点整備事業 平成26年度活動報告書. くらしき作陽大学・倉敷芸術科学大学COC事務局, 66-67, 2015.

卒業論文

  1. 自閉症スペクトラム障害のある生徒が他者との柔軟な関わり方を身に付けることを目指した指導(2019年)
  2. 知的障害を伴う自閉スペクトラム症児の報告スキルの獲得 (2019年)
  3. 自閉スペクトラム症のある生徒への相手に伝わるやりとりの指導 (2019年)
  4. 自閉スペクトラム症のある児童の心情理解について (2019年)
  5. 自閉スペクトラム症と書字障害のある児童における漢字指導 (2019年)
  6. 子どもたちが参加したと実感できる集団活動の在り方 (2019年)
  7. 重度・重複障害者との短時間での身体を通したかかわり (2019年)
  8. 姿勢支援者の関わり方の工夫が動作者のあぐら座位の安定に及ぼす効果 (2019年)
  9. 重度・重複障害児のサインの明確化について (2019年)
  10. 身体接触を伴う動きの活動が重度・重複障害者の対人コミュニケーション行動を促す効果 (2019年)
  11. 姿勢保持と提示順序が及ぼす重度・重複障害者のコミュニケーション行動の拡大化 (2019年)
  12. 学習支援アプリ(ロイロノート)を使って書くから話すへ(2018年)
  13. 自閉症のある生徒の心情理解について(2018年)
  14. お金の計算を通した知的障害児の数概念の形成(2018年)
  15. 知的発達に中程度の遅れがある生徒に対する漢字指導の一考察(2018年)
  16. 知的障害の生徒に対する視覚支援教材を活用した助詞と接続詞の指導(2018年)
  17. ダウン症者への視覚教材を使用した漢字指導(2018年)
  18. 自立課題による自閉スペクトラム症児の概念理解の促進(2018年)
  19. 重度・重複障害児に対する音楽活動を用いた認知・コミュニケーション指導(2018年)
  20. 重度・重複障害児に対する視線を活用した要求のコミュニケーション指導(2018年)
  21. 重度・重複障害児に対する要求と叙述のサインに関する研究(2018年)
  22. 重度・重複障害児における要求行動の広がり(2018年)
  23. 重度・重複障害のある幼児の感覚・運動指導を通した要求のサインの変容(2018年)
  24. 発達障害児のある生徒に対する漢字の指導について(2017年)
  25. ICT機器による作文指導ーマインドマップ利用についてー(2017年)
  26. 軽度知的障害児の文章題におけるイメージ化を図る支援(2017年)
  27. 重度・重複障害児実践プログラム開発『よりよく』(2017年)
  28. 重度・重複障害児との関わりと要求行動の変化について(2017年)
  29. 算数文章問題における指導の一事例(2016年)
  30. 時間に関する言葉と助詞の指導の一事例(2016年)
  31. 自閉症児の心情理解についてー「心の理論」を通してー(2016年)
  32. 自閉症児の数の指導(2016年)
  33. 重度・重複障害児を対象にした認知・コミュニケーション指導の一事例(2016年)
  34. ダウン症児のソーシャルトレーニング(2015年)
  35. ウィリアムズ症候群の生徒に対する漢字学習の指導方法(2015年)
  36. 肢体不自由児との身体を通した関わりに関する研究(2015年)
  37. 重度・重複障害児を対象にしたやりとりの研究(2015年)
  38. 助詞の活用とカレンダー指導(2014年)
  39. 重度・重複障害児を対象にした自立活動の相互関連的な指導(2014年)
  40. ダウン症児を対象にした促音と日記の指導(2013年)
  41. 注意が苦手な生徒における挨拶や発表に向けた指導(2013年)
  42. 音楽を通した自立活動の指導ー指導の相互関連性を分析するー(2013年)
  43. 漢字学習が困難な児童に対する認知特性に応じた学習指導(2012年)